北海道のだいどころ。

北海道のおいしいもの&おうちごはん

北海道の郷土料理『カジカ汁』と『カジカの子の醤油漬け』

友人から『カジカが釣れたんだけど食べないかい?』と電話がありました。

カジカは北海道の海近郊で釣れる魚です。

調理したものを食べたことはあったんですけど、自分でさばくのは初めて。

どんな魚なのかもよく分からなかったので、軽い気持ちで「ありがとうございます~♡」と頂くことにしたのですが…

届いたカジカを見てびっくりΣ( ̄□ ̄|||)

ほんとにギョッとして、どうしようかと一瞬ひるみました…

しかも二匹!!!

 

ひとまずカジカとにらめっこ。

見れば見るほどだんだん怖さが増すんです(´;ω;`)

まな板の上に乗せようと持ってみて、さらにびっくり。

口の中の歯がかなりとがっていて刺さり、やる気がはく奪されかけました。

これはほんとに無理かと思いましたが、情報を発信しなくては…と頑張ることにしましたよ~。

ひとまず皆さまにもご覧いただこうと思います(*´▽`*)

 

まず正面です(*´▽`*)

今度は背中側~

ひっくり返してみました。

お腹のところには卵が見えます。

全長は約50㎝あります。

 

さばいていることころは殺人現場のようになってしまったので、お見せ出来ず。

YouTubeを見ながらさばきました。

キッチンバサミを使うとわりとラクにできました。

そしてさばき終わったのがこちら。

身と肝、卵でざっくり分けてみました。

やり切った感と、でもかなりの疲労感でぐったり。

新鮮なうちのほうがいいかと、この日はカジカの卵の醤油漬けだけ作ることにしました。

 

この卵、北海道ではカジカの子といいます。

つくり方はほぼいくらの醤油漬けと一緒。

薄皮にくるまれているので、薄皮は取り除きながら40℃ほどの塩を入れたぬるま湯の中で洗っていきます。

本来は3回ほどお湯を替えて洗えばいいとのこと。

ちょっと生臭さが否めなかったので、しつこく20回ほどお湯を替えて洗いました。

さすがにやりすぎかとは思ったのですが、大丈夫。

これが20回も洗いまくったカジカの子です。

きれいですよね~~~✨

これが功を奏したのか、生臭さはすっかり消えました。

ザルにあげてよく水気を切ったら、酒・みりん・しょうゆを合わせた調味液に漬け込みます。

 

【調味液の作り方はこちら】

カジカの子200gに対して

  • しょうゆ大さじ2
  • 日本酒大さじ2
  • みりん大さじ1

みりんと日本酒を小鍋に入れて沸騰させたら火を止めて、しょうゆを加え冷ましておきます。

 

不思議なことにぬるま湯で洗って表面が白くなったカジカの子は,、調味液に漬けたとたんに表面がまた透き通るんですよ~。

一晩漬けて、調味液をしっかり吸った『カジカの子の醤油漬け』完成です♪

いくらと違って、プチプチとした食感なのですが、これはこれで美味しいです♪

いくらよりかなりお手頃価格で売っているのでこれで十分かもと思ってしまいました。

 

そして身の部分と肝はカジカのお味噌汁に。

生臭さをとるのに塩で少し揉んでおきました。

肝は味噌汁に使う味噌と混ぜ合わせておきます。

用意した野菜は3種類、大根・にんじん・じゃがいもです。

 

簡単に作り方を。

まず身の部分を、鍋に水と一緒に入れて蓋をしないで煮ていきます。

沸騰したらアクをとりながらさらに煮ること20分。

大根・にんじんを入れ5分ほど煮たら、じゃがいもも投入。

野菜に火が通ったら最後に味噌と肝を溶いたものをいれて味を調えます。

肝はコクを出すのに必須だそうです。

ネギや七味を振って完成です♪

身体があったまる~♡

身の部分は、あのグロテスクな見た目とは裏腹に意外と淡白な味です。

臭みがなく美味しいカジカ汁でした。

 

最初はどうなることかと思いましたが、一度経験してしまえばもう怖いものなし。

今回は少し格闘しましたが、次は大丈夫!

でも、この日はものすごーーーく疲れました。

カジカはスーパーでさばいた状態でパック詰めされて売っていますので、機会があれば召し上がってみてくださいね♡